毎回大好評の「塾長コラム」を集めました。
バナーをタップしてごらんください。

このページでは、

1.正しい勉強のしかた
2.学習習慣を確立しよう
3.共通テスト完全攻略法
4.To Learn New Things You Did Not Know“今まで知らなかったことを学ぶこと”

をご紹介しています。ぜひスクロールしてお楽しみください!(随時更新中)

正しい勉強のしかた

成績が伸び悩んでいる人は、勉強のしかたがまちがっている場合があります。
正しい勉強をすれば、短期間で大きな成果が得られます。

勉強とは2つに分けられる

勉強というものは、大きく2つに分けられるかと思います。

1つは「知識のインプット(入力)」、もう一つは「知識のアウトプット(出力)」です。

例えば、単語、公式などを理解し、覚えるのは「知識のインプット」です。
一方、問題を解いたり、演習を行ったりするのは「知識のアウトプット」です。

本来、「知識のインプット」「知識のアウトプット」は表裏一体、
あるいは車の両輪のようなものであるはずなのに、
いや、むしろ「知識のインプット」のほうが重要なのに、
勉強の仕方がわからない、成績があがらないという人の多くが
「知識のアウトプット」に偏りすぎています。

つまり、”勉強とは問題集やテキストの問題を解くことだ”というわけです。

ところが、”問題集やテキストの問題を解くこと”は、
そもそもインプットされた知識に欠けたところはないか、
そして、その適用の仕方が正しいかどうかを確認し、
その知識に習熟し、その知識の適用に熟達するために行うものであり、
インプットされた知識があることが前提にあるのです。

「知識のインプット」から目を背けてはいけません。

「知識のインプット」とは?

「知識」とは端的に「知っていること」を意味します。

賢くなるためにはまず多くのことを知ることから始まります。

単に「知っている」と言っても、

「聞いたことがある、見たことがある」という程度の薄い「知っている」から、

「深く理解して精通している」というレベルの「知っている」まで、

その程度・度合いは様々です。


英文法の“不定詞”を例にとってみましょう。―「“不定詞”って知ってる?」と質問したとして、


―「 “不定詞”ということばは聞いたことがあるけど、よくわからん」

……「聞いたことがある」


―「 “不定詞”って、to+動詞の原形でしょう、知ってるよ!」

……「なんとなく少し知っている」


―「 “不定詞”はto+動詞の原形で、名詞的用法とかなんかいくつか意味があるねんで」

……「おおまかに知っているが、浅薄な知識にとどまる」


―「 “不定詞”知ってる! to+動詞の原形の形で名詞、形容詞、副詞的用法があるねん。名詞のときは~すること、形容詞のときは~するための、副詞のときは…」        

―「よく知ってるね! じゃあ、その3つの用法はどのようにして見分けたらいいのかな?」

―「・・・(無言)」……「ある程度知っているが質問されたり突っ込まれたりするとお手上げ」


このように、“不定詞とは?”ということに限っても、
「知っている」レベルには大きく違いがあります。


このことに気づき、
自分の「知っている」レベルを浅薄な知識から

深く論理的で洞察的な知識へと深化していく作業が

「知識のインプット」
なのです。


すなわち、

「知識のインプット」における理解の深さが学力に直結する
と言っても過言ではありません。

単なる暗記ではないことに注意しましょう。


些細なことでもスルーせずに
こまめに辞書を引いたり、
先生に質問したり、
自分でじっくり考えてみたりすることがたいへん重要です。

「ものごとのとらえ方・考え方」を学ぶ

「知識のインプット(入力)」とは
別の角度から眺めれば、
“「ものごとのとらえ方・考え方」を学ぶ”ことだと言うことができます。

ちょうど、将棋や囲碁、野球やハンドボール、サッカーといった、
様々なゲーム・スポーツが、
ルールや定石・戦法をきちんと学ばないと上手にプレーできないのと同じです。

将棋を指すなら、
将棋のコマの動かし方はもちろん
定石・戦法などの知識を、頭にインプットする必要がありますし、
ルールや戦法といった知識を、頭にインプットすることなく、
野球やハンドボール、サッカーといったスポーツの試合を行うことも不可能です。

学問においても同様で、
例えば、数学をできるようになるためには、
そもそも さまざまな定義、公式や定理を深く理解していくこと、
すなわちルールや戦法を覚え習得することが先決で、
それをおろそかにして、問題が解ける、すなわち試合に出て勝利する、
ということは無理な話でしょう。

英語でもそうで、英単語や文法を習得することなしに、
英語の長文読解で高得点をとれるようにはならないですよね。

または意地悪く言えば、
“自分流のとらえ方・考え方を捨て,すでに確立した考え方に服従する、洗脳される”
というふうにもとらえることができるでしょう。

特に、
論理を構築して理解を深めていく際に
この側面がクローズ・アップされることが多く、
自分流に固執しない柔軟な思考が求められます。

もちろん多くの人は特にわだかまりを持つこともなく、
素直に受け入れますので特に意識することはありません。

言葉(用語)の意味・定義を強く意識する

さて、中学生・高校生が「知識のインプット」をするにあたって、
気をつけるべきたいへん重要なことがあります。

それは言葉(用語)の意味・定義を強く意識することです。


単に「なんとなく知っている」という状態では
いつまでたっても学力アップは望めません。

ここから脱却して「深く理解して精通している」
というレベルに達しないといけません。

これに必要なのが、
常に立ち止まって「○○って何? どういうこと?」という疑問を持ち、
きちんと自分で納得して説明できるようになるまで真正面から取り組む
ことです。


例えば、数学で「2次関数」の単元を勉強するにあたって、

そもそも「関数」って何なの? という疑問を持ち、

「関数」という言葉の定義について正しく理解することがたいへん重要ですし、

数学や物理、化学などで、定理や公式を学ぶ際も、

そもそもなぜそのような定理や公式が導かれてきたのか

ということに関心を持ち、

この定理や公式は何を表しているのかということを理解しようという心構えが必要です。

英単語や古文単語を覚える際も、単なる平面的表面的な丸暗記ではなくて、

単語のもつ全体的なイメージ、表す内容を例文や文脈などから立体的にとらえようとする心構えが大切です。

ひとつひとつの言葉が何を意味しているのか、
何を表しているのかを常に意識して考えるようにしましょう。


そして、それぞれの用語に与えられている定義を充分に理解するように努め、
それをよりどころにして考えていくようにしましょう。

そのようにしていくと、自然と
その教科における論理構造=学問体系を学ぶことにつながり、

その学問体系による「ものごとのとらえ方・考え方」を身につけていくこと
につながっていくのです。

学習習慣を確立しよう

中学生や高校生で、
「勉強しなくてもいいや」と開き直っている人は、かなり少ないのではないでしょうか…

ほとんどの中学生や高校生は
「勉強しないと!」と思いながらも寝てしまったり、
ついスマホに手が出てしまったり、
ついついゲームをしてしまったり…という毎日を送っています。

そこに親が「勉強しなさい!」と言うと、
思わず「わかってるわ!!!」と逆ギレしてしまい、険悪な雰囲気に…

今こそ、この悪循環を断ち切りましょう!

忙しい一日の生活の中のどこに勉強時間を確保するのか、
自分の生活を見つめ直して、学習習慣を確立していただきたいと思います。

勉強しよう、勉強しなければ、という気持ちだけでは何も変わりません。
一日の生活の中で、いつ何をどれだけやるのか、しっかり決めて実行しましょう。

共通テスト完全攻略法

① 目標得点は8割!

② 自信のない教科は夏までに基本をしっかり復習しよう

教科書、参考書をしっかり読んで学ぶことが大切

③ まずは、夏までに基本~標準レベルの問題集を一冊仕上げてみよう

英語:文法+長文読解 
国語:現代文+古典 
数学ⅠA、数学ⅡB:公式の理解/問題演習 
地理/理科:既習範囲の復習/問題演習

④ 夏以降は過去問やマーク式問題集を中心に演習

記述式問題の問題集、国公立大学の過去問にも取り組み、思考力や表現力を磨こう

⑤ 勉強は面倒くさいプロセスである

しっかり頭が働き、前向きな気持ちで勉強に取り組まないと、身にもつかないし、効率が悪くイヤになる
勉強コンディションをしっかり整えよう

⑥ 「なぜ、そうなるのか」を必ず考える習慣を

勉強とは わからないことを わかろうとして、頭をめちゃくちゃ使うことだと悟ること

⑦ 単に、〇〇なんだ、と覚えるのでは、すぐに忘れてしまうだけでなく、いざ問題を解く際に役に立たない。しかも全然おもしろくもない

△△だから□□となって、だから〇〇となるんだ、という考え方を身につけること
△△や□□をしっかり納得いくまで、調べたり先生に質問したりすること
つまり、表面的な理解に終わるのではなくて、その裏にある見えない部分がどうなっているのかを理解することが大切

⑧ 考えたこと、理解したことを必ず書き出してみること

問題を解くばかりが勉強ではない
解けない問題、わからない問題をきっかけに行う次の4項目が勉強である
・解説をしっかり読んで理解し学び取ること
・関連事項や出題範囲について教科書や参考書、辞書を調べて知識を広げること
・解答解説の模範解答の通りに自分でもできるようにすること
・わからないところや納得のいかないところは必ず先生に質問して理解するように努めること

To Learn New Things You Did Not Know  
“今まで知らなかったことを学ぶこと”

これこそが、塾生のみなさんにとってきわめて重要で必要なことであり、求められていることです。
学力とはなんぞや、と問われたならば、迷わずに、まず「知ること」であると断言します。
もちろん知っているだけでは点数に結びつかず、ほかにも必要なスキルや能力はあるのですが、、、
それでも、やはり「知ること」がまず最も重要であることに変わりはありません。
主要5科目とかそういうものにとらわれず、世の中のあらゆることに注意を向け、知ろうとする、
こういう姿勢を持つことが理想なのだけれども、現実にはなかなか難しい。
だから、最低でも学校で学ぶことくらいは、しっかり学び、「知っている」と言えるようにしましょう、と訴えたい。

何かを「知る」ということは今まで知らなかったこと、新しいことを新たに学ぶということです。
めちゃくちゃ頭を使わないといけません。すぐにはわかりません。何回も聞いて、何回も読み返して、先生に質問して、頭のなかでこういうことかな、と必死で考えて、ようやくわかってくるのです。手を抜いたら何かを「知る」ことはできません。
私が塾生に望む勉強とはそういうプロセスです。
簡単に楽して「知る」ということを考えてはいけない。
必死で考えること、わからない、どういうことなのだろう、と考え抜くことができるかどうか、、、